対象となる方
- 喉(首の前部)の腫れやしこりを指摘された
- 採血検査で甲状腺ホルモンの値(FT3、FT4、TSH、サイログロブリン)が異常値と指摘された
- 動悸、だるい、むくみ、手がふるえる、といった症状がある
- ものが飲み込みにくい
- 眼球突出/まぶたの腫れ・むくみ
- コレステロールの値が基準値より高い/低い
甲状腺疾患 全般
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、甲状腺結節など)
- 甲状腺機能低下症(橋本病など)
- 甲状腺腫瘍(良性腫瘍:濾胞腺腫、腫瘍様病変:腺腫様甲状腺腫/嚢胞、悪性腫瘍:乳頭がん/濾胞がん/リンパ腫 など)
治療について
他の病気と区別がつきにくい甲状腺疾患は
「適切な検査」と「的確な治療」が重要です
甲状腺の病気の症状は多岐にわたり、患者さまによって現れる症状も様々です。
例えば「だるい」「イライラしやすい」「髪の毛が抜ける」など、更年期障害をはじめとする他の病気との区別がつきにくく、症状が穏やかであるため、病気の発見が遅れることがあります。
当クリニックでは患者さまの自覚症状や生活習慣などを詳しくうかがったうえで、採血検査で甲状腺ホルモンを調べます。このほかに、必要に応じて超音波検査や穿刺吸引細胞診を行っています。
症状があてはまるが甲状腺ホルモンを測ったことがない方、以前指摘を受けたことがある方、女性の患者さまで不妊治療中または妊娠を希望される方など、お気軽にご相談ください。また、さらに検査が必要な場合や手術・入院の必要があると診断した場合は、連携している医療機関への紹介を行っています。
データで見る糖尿病
「甲状腺ホルモン検査(甲状腺機能検査)」
甲状腺ホルモン検査は、甲状腺の機能が正常に働いているかをみる検査です。具体的には甲状腺ホルモンの濃度や、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の働きを調べます。甲状腺ホルモン(T3、 T4)は、その多くが血液中のタンパク質と結合していますが、タンパク質と結合していない微量の遊離型のホルモン(FT3、FT4)を測定することで、甲状腺ホルモンの過不足の度合いを知ることができます。
甲状腺ホルモンが不足すると下垂体はTSHの量を増やして甲状腺のホルモンを分泌します。数値に異常がある場合は、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症などの甲状腺の機能異常が疑われます。
甲状腺疾患に関連する病気や検査などについてのページです。